激闘の3週間!
疲労困憊の主力選手
クロップはなぜターンオーバーをしなかったのか?
怒涛の7連戦
見どころ満載の好戦は90分にドラマ! リバプールに劇的勝利のナポリがグループ単独首位に浮上 | サッカーダイジェストWeb https://t.co/Ptj3F4kZD3 #Napoli #Liverpool #ナポリ #リバプール #UCL #チャンピオンズリーグ pic.twitter.com/tXy3Hg8rGH
— ワールドサッカーダイジェスト編集部 (@wsdnet) October 3, 2018
だいぶ疲労たまってんな~。
そう感じたのはナポリとのチャンピオンズリーグでした。
その3日前にチェルシーとの信じられないほどのインテンシティの高い試合をした選手たちからすれば、当然のことです。
もちろん、ナポリがしっかり対策をしてきたというのもありますし、高い集中力を保っていたということもあります。
それでもリバプールからは、いつものアグレッシブさがなく、重たい身体にムチを打ってなんとかピッチを這いずり回っていました。
クロップは勝ち点3は諦め、1ポイントでも持ち帰ろうとしましたが、最後の最後にその願いも打ち砕かれてしまいました。
なんとか乗り越えたシティ戦
FT: Liverpool 0-0 Manchester City. Time to breathe. #LFC #LIVMCI pic.twitter.com/AL82ygE3D7
— LFC Photo (@LFCphoto) October 7, 2018
ナポリ戦を終えたあと、これでシティ戦のメンバー選考が難しくなったなと思いました。
ナポリ戦ではヘンダーソン以外のメンバーはチェルシー戦とは変わらず、そのヘンダーソンもケイタが前半で負傷してしまったので、長い時間プレーすることになってしまいました。
しかしこれだけの主力を投下したにも関わらず、結果的には何も得られない試合となってしまいました。
試合後SNSでも「ターンオーバーすればよかったのに」という声が多く見受けられました。もちろん結果論ですけどね。
ただ選手たちにとっては精神的なダメージも大きい試合でした。
この日程の中、何も得られずにイタリアから帰ってくるのですから。
3日後のシティ戦に向けてもう一度スイッチを入れるのはなかなか難しいものです。
疲労が溜まっているとはいえ、クロップはメンバーはあまりいじってこないだろうなとは思いました。
あるとしたらアーノルドのところ。
僕はクラインを予想していましたが、ロヴレンを真ん中に入れて、ゴメスを右に回してきましたね。
ホームでのシティ戦。
どんなスペクタクルな試合が始まるのかとワクワクしていましたが、チェルシー戦とは真逆の試合でした。
緊張感溢れるにらみ合い、高度な戦術の駆け引き。
試合後いたるところで賞賛のコメントが溢れていましたが、個人的にはこのカードはもっと血湧き肉躍る展開を期待していました。
クロップがあのPKのシーンで「決められたらすぐにシャキリを入れるつもりだった」と発言をしていましたが、外れたのでシャキリは投入されませんでした。
シティをリスペクトしすぎたのか、ホームで勝ちに行かない選択をしました。
ただ、それはペップも同じだったのかなと思います。
もちろん舞台がアンフィールドということもありますが、ペップも勝ち点1で十分だと思っていた。
両監督の思惑が合致したゲームだったのかなと。
クロップはなぜターンオーバーをしなかったのか?
疲労がたまってくるであろう最後の3試合。
クロップのスタメンはほぼ一緒でした。
スタリッジもシャキリもファビーニョもクラインもマティプも選ばず、同じメンバーで戦い続けました。
ターンオーバーは頭になかったのでしょうか?
いいえ、そんなことはないと思います。
ターンオーバーのことは頭にはあった、あったけどできなかったのではないか、と思います。
画面越しに見ても選手の疲労は伝わってきていましたので、日々トレーニングを共にしている、クロップやコーチ陣が気付かないはずがありません。
それでも勝つためにどうするか、負けないためにどうするか、相手のチームの力量も踏まえ考えた結果、主力が出突っ張りにならざるを得なかった。
チェルシー戦からの3試合を見ると、クロップが明確に守備戦術を準備していることがわかります。
残念ながら僕はその戦術を細かに解説できるほどのサッカー眼ないので、1~10までお伝えできないのですが、守備のセット時、中盤はもちろん、前線の3枚の立ち位置から全て準備してきていました。
守備の約束事も結構あったのではないでしょうか。
そういった守備の観点から見ると、控えメンバーでは物足りなさを感じます。
フィルミーノは常にボランチの位置を確認しパスコーズをふさぐことをサボりませんし、マネは前線での守備が突破されるとすぐに中盤に降りてきて、4-4のラインを形成します。
サラーはある程度プレスはかけつつ、カウンターの起点になることができます。
それを踏まえると、スタリッジやシャキリではどうなのでしょうか。
もう少し楽な相手だったら、クロップももっと選手を入れ替えて試合に臨んだと思います。
しかし相手が相手だけに、それをすることができなかったのではないでしょうか。
結果的に白星からは遠ざかってしまいましたが、最低限の勝ち点は積むことができました。
ミルナーのケガは大きなダメージですが、軽傷であることが何よりの救いですね。
これで代表ウィークに入るわけですが、主力はほんとに休むことができません。
代表ウィーク後のゲームこそ、控えメンバーの真価が問われるところ。
年末年始に同じことを繰り返さないためにも、チームの総合力を上げていきましょう!