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ヘンダーソンのアンカー起用についてもう一度考えてみる

ヘンダーソンかファビーニョか

リバプールのアンカーは誰がいい?

 

リバプールのアンカー

各国のそれぞれの代表に招集され、多くの選手たちがメルウッドを離れました。

基本的に代表戦は国際大会しか見ない僕にとっては、退屈な週末が来ます。

ブログのネタにも困りますしね。笑

 

ただ今回は個人的にもみなさんも少し気になっていると思われるリバプールのアンカーについて少し書いてみたいと思います。

 

ヘンダーソンかファビーニョか、あるいはワイナルドゥムか。

リバプールのこのポジションには誰が適任なのでしょうか?

 

ファーストチョイスはヘンダーソン

 

もちろんヘンダーソンを批判しようってわけではないです。

現在のファーストチョイスはヘンダーソンであり、それに異論を唱える気もありません。

もともとは中盤の高い位置や、サイドアタッカーとしてプレイをしていたヘンダーソンですが、クロップが監督に就任してからアンカーという新境地を開拓しました。

 

ヘンダーソンの代名詞ともなりつつある、ジェラード張りの正確なロングフィードは彼の大きな武器です。

また、その豊富な運動量と積極的なボールハンティングはゲーゲンプレスのスイッチ役としても機能しています。

何より彼はこのチームのキャプテンであり、精神的な柱でもあります。

 

SNSの指摘

この過密日程中、SNSでヘンダーソンについての投稿を多々目にしました。

その内容は概ね「消極的なパスが多い」「前を向けないという内容です。

これに関しては僕も少し感じておりまして、特に前を向けないことに関してはすごく気になっていました。

表現的には”向けない”よりかは”向かない”のほうが正しい気がします。

ヘンダーソンはボールを受けるときの体の向きやファーストトラップが必ず横か後ろです。

基本的にボールをもらっても、前を向く、という意識が低いと思います。

テレビで観戦してても「前向かないかー」とこぼすことが最近増えた気がします。笑

 

アンカーというポジションだからということもあると思いますが、後ろからのビルドアップの中心となる選手が前を向けないとなると、チームの攻撃にもブレーキが掛かってしまいますし、パスの回りもスピードダウンしてしまいます。

 

さらに気になったこと

そして最近のヘンダーソンを見ていて気になった点が2つ。

1つは、CBからボールをもらう時の距離が近すぎること。

もう1つは雑なパスが多いこと。

 

順に解説します。

1つ目はCBにより過ぎの問題。

後ろからのビルドアップ時、CBとパス交換をする際あまりにも距離が近い時があります。

くれくれ!ともらいに行きますが、そこから効果的な縦パスが入るわけでもなし。

結局また近くの味方に渡すだけです。

要するに無駄なパスが増えてしまうんですね。

現在のリバプールのCB、ファン・ダイクとゴメスはビルドアップ能力が高い選手なので、ムリにボールをもらいに行く必要はないと思います。

であれば、1列前の選手へのフォローの意識をもっと持ってもいいのではないでしょうか。

 

2つ目は雑なパスが目立つこと。

正確なロングフィードも持っていますが、時折かなりアバウトなボールも前線に放り込みます。

とはいえ、これはクロップの指示によるところもあるとは思うんですけどね。

スペースへのよーいどん!でサラーやマネを競らせるという意図が。

気になるのは近くの味方にワンタッチで落とすときにも、たまにアバウトな浮き玉を送ること。

貰い手が処理に困るようなボールです。

インテンシティの高い試合であればあるほど、コンマ何秒かの処理の遅れでボールを奪われてしまいます。

ヘンダーソンとしてもプレスをかわすためにワンタッチで処理していますが、貰い手が困るようなパスではどっちみちです。

そのへんの丁寧さもほしいですね。

 

ヘンダーソンのアンカーは正しいのか

 

今までアンカーとしてのヘンダーソンに対しての批判はほとんど聞こえてきませんでした。

僕自身、コンバート直後は「ヘンドのアンカーやめちくり」と思っていましたが、すぐに手のひら返しをしたのを覚えています。笑

 

ではなぜ今になってファンはヘンドのアンカーに不満を持ち始めたのでしょうか?

個人的には2つ要因があるかなと考えています。

 

1つ目はファン・ダイクの加入です。

 

は?と思われたかもしれませんが、どうぞ聞いてくださいませ。笑

なぜかといいますと、単純にファン・ダイクも正確なロングフィードが蹴れるからですね。

過去のリバプールを見てみると長いパスを出せるDF、GKはいませんでした。

だからこそ後方からのヘンダーソンのロングフィードが輝いていたんです。

しかし今はどうでしょう。

ファン・ダイクが加入し、アリソンが加入し、ゴメスも縦パスを入れられます。

これによりヘンダーソンのロングフィードの価値が下がってしまったのではないか?

つまり、別にヘンダーソンのパフォーマンスが落ちたのではなく、ヘンダーソンのビルドアップの役割が減ってしまったのではないでしょうか。

 

そして2つ目はジョルジーニョのチェルシー加入です。

 

もはやリバプール関係ねぇじゃねえかw、と言われそうですが、これも個人的に思うことがあります。

今シーズンのチェルシー躍進を支えているのは誰か?と問われれば、アザールと同じくらい彼の名前が挙がってくるでしょう。

まさにサッリサッカーの心臓とも呼べる存在で、

試合のたびにジョルジーニョのパス本数、パス成功率がメディアを賑わせます。

今までこのようなアンカーの選手はプレミアにはいませんでした。

チェルシーのあの魅力的で美しい攻撃はジョルジーニョによるところが大きい、それはチェルシーファンのみならず、プレミアを見ているファンにも周知の事実です。

それに伴いプレミアのアンカー水準がグッと上がってしまいました。

 

そうなると、ライバルチームの選手と比較をしてしまうのがサポーターの常。

ポゼッションを主体とするチームにおいて、ジョルジーニョはまさに理想のアンカー。

リバプールはカウンターを主体としているチームですが、引いた相手を崩すということは未だに課題の1つです。

ジョルジーニョと比較したときヘンダーソンはどうなのか。

やはり、物足りなさを感じてしまうのではないでしょうか。

 

ヘンダーソンの生きる道

以上を踏まえると、ヘンダーソンに対する不満や批判は、単にヘンダーソンの能力が低いとかそういうことではなく、サポーターの要求するレベルが上がった、という見方もできると思います。

とはいえ、これはヘンダーソンのアンカー起用を今一度考える良いきっかけでもあると思います。

不満を綴る人たちの中にも「ヘンダーソンのインサイド起用」を推す声も多くありました。

これには僕も賛成です。

もともとヘンダーソンといえば、2列目からのダイナミックな飛び出しが魅力の選手でもありますから、ほかにアンカーの適任がいるのであれば、1列前で起用してその攻撃力を活かすということもおもしろいのではないでしょうか。

 

アンカーの適任、、、

そう、ファビーニョですね!

 

出場機会がなかなか得られず、まだチームに完全にフィットしきれてるとは言い切れないファビーニョですが、もしアンカーに彼がピタッとハマったら、、、

リバプールはもっと面白いことになりそうですね!

 

ファビーニョアンカー、ヘンダーソンインサイド。

この形はまだ一度も見たことがなかったような気がします。(プレシーズンあったかな?)

 

チームとしてさらに上のステージに行くにあたっては、ヘンダーソンの起用方法も見つめ直す必要があるかもしれませんね。

ヘンダーソン不要論はまったくもって違うと思います。

ピッチでの彼の影響力はとても大きいです。

 

何よりも彼はジェラードからアームバンドを受け継いだ男なんですから。