さらばエムレ、そしてありがとう、、、
別れを惜しみつつ、リバプールでの4年間を振り返ろう
6月21日(木) ユヴェントスがエムレ・ジャンを4年契約で獲得したことを発表した。
かねてから噂に上がっていたジャンのユヴェントス移籍がようやく正式に決まった模様。
リバプールとの4年間の契約を満了したジャンは移籍金なしのフリーでユヴェントスに加入することになった。
そんなエムレ・ジャンの別れを惜しみつつ、リバプールでのプレイを一緒に振り返っていこう。
2014年の夏 レヴァークーゼンから加入
当時20歳だったジャンをレヴァークーゼンから移籍金約18億円で獲得。
2014年の時の監督ロジャーズはジャンの獲得が決まった時「18億円は、バーゲン価格になる」と語っていたがまさにその通り笑
この4年間のジャンの活躍を見る限り超が3つくらいつくほどのバーゲン価格。
もし今回のユヴェントス移籍で金額が発生していたとしたら、当時の3倍4倍の金額になっていたことは間違いないだろう。
そんなジャンはリバプールでは23番を与えられ、もちろんみなさんもご存知、23番はキャラガーが付けていた背番号ですね。
クラブとしてもかなりの期待が感じられました。
背番号23といったら...CBだよね!
移籍初年度はケガの影響もありなかなか出場機会が得られなかったが、年明けからついにレギュラーに定着。
と・こ・ろ・が巷ではジェラードの後継者、バラック二世などと言われていた彼が起用されたのは、なんと、CB!!
この頃からロジャーズは3バックを採用するようになっており、右CBとしてジャンを抜擢したのであった。
確かに中盤以外にも右SBなどユーティリティ性の高さを持っていた選手ではあるがまさかのCB。
まあ、でも、23番と言ったら、、、
だよね?、、、、、笑
そんなキャラガーの魂を受けついだのか、ジャンは3バックの一角として素晴らしいプレーを披露しました。
もともと体格には恵まれており、プレミア仕様の肉弾戦にもしっかり対応。
さらにジャンのCB起用最大の魅力は、彼のビルドアップ能力を最大限生かせるところ!
プレッシャーのかからない最終ラインだからこそジャンは余裕を持ってボールを持つことができて、組立の起点として大きな役割を果たしました。
オレは中盤で使うから安心して
シーズン途中に監督がクロップに代わると、フォーメーションも変更。
クロップはジャンを本来のボランチで起用するようになる。
クロップからも大きな信頼を得ていたジャンは、アンカーとしてレギュラーに定着。
高いパス能力はここでも遺憾なく発揮され、攻守において抜群の存在感を放った。
その証拠に2016年の冬に実施されたファンが選ぶ”移籍して欲しくない選手ランキング”でコウチーニョについで2位に選ばれている。
伝説のバイシクル
ヘンダーソンがアンカー起用されるようになると、ジャンもポジションを1列上げ4-3-3のインサイドMFとして起用されるようになる。
やや荒っぽく、若さから時折見せる軽い守備が気になっていたが、ポジションを1列上げることで彼のアグレッシブなプレーがより生きるようになった印象。
2列目からゴール前に飛び込み、破壊力満点のリバプールの攻撃に厚みをもたらした。
そしてジャンといえば”ゴラッソ製造機”としても鳴らしており、
その最高傑作が2017年5月2日のアウェーでのワトフォード戦だ。
なかなか攻めきれず、膠着状態となっていた試合の前半ロスタイム、中盤のルーカスからふわりと浮かしたボールがゴール前に供給されると、ダイナミックなバイシクルでゴールに叩き込んだのだ。
ナウでヤングでトレンディな表現をするならさしずめ
「エムレ半端ないって!あいつ半端ないって!
後ろ向きのボールめっちゃゴラッソするもん!
そんなんできひんやん普通!」といったところだろう
ちなみにこのゴール16/17シーズンのゴール・オブ・ザ・シーズンに選ばれている。
現在24歳。サッカー人生はまだまだこれから。
正直これほどの選手がいなくなってしまうのは、チームにとってもサポーターにとっても非常に残念なことである。
24歳という年齢を鑑みてもこれから全盛期を迎えようとしている選手を、0円で手放すことになるとは。
とはいえ来シーズンからナビ・ケイタの加入が決まっており、ミルナー、チェンバレン、ララーナ、ワイナルドゥムと中盤のポジション争いは凄まじいほどの激戦となることは必至だ。
だからといってユヴェントスでポジションを確保できるかどうかもまた難しいところではあるが、ジャンのポテンシャルを考えれば、もう一つ上のステージに登り中心選手になれることだろう。
ジャンは個人的にもかなり好きな選手であったため、ショックではあるが、
彼がさらなる成長をすることを願ってやまない。
そしていつの日かCLの舞台でアンフィールドに帰って来て欲しい。
その時アンフィールドのサポーターはきっと温かく迎えることだろう。
ありがとうエムレ!YNWA!
PS.ゴール後の両ヒザで滑って頷くパフォーマンスは最高だ