最高到達点は欧州屈指!
最低到達点はアマチュアレベル?
魂でプレイするジェットコースター兄貴
Dejan Lovren: "I said I was one of the best defenders in the world, and I think I didn’t say anything wrong. Of course, my haters will always say the opposite." pic.twitter.com/pRnayoBMAY
— LFC Transfer Room (@LFCTransferRoom) November 1, 2018
プロフィール
名前:デヤン・ロヴレン
国籍:クロアチア
背番号:6
生年月日:1989年7月5日
年齢:28歳
経歴:2006-2010 ディナモ・ザクレブ(クロアチア)
→2006-2008 インテル・ザプレシッチ(クロアチア)ローン移籍
2010-2013 リヨン(フランス)
2013-2014 サウサンプトン(イングランド)
2014- リバプール
移籍金:約34億5500万円
キャリア
NKカルロヴァツというクロアチアのクラブの下部組織でキャリアをスタートさせ、2004年に国内の強豪クラブ、ディナモ・ザクレブの下部組織に加入した。
2006年の6月にインテル・ザプレシッチ戦でプロデビュー。
しかし当初は定位置を確保することができず、翌2007年の夏に、プロデビューの時の対戦相手であった2部のインテル・ザプレシッチにローン移籍をした。
同クラブで2シーズン過ごしたロヴレンはレギュラーとして50試合に出場して、クラブの1部昇格に貢献した。
ローンを終えディナモ・ザクレブに復帰するとレギュラーとして定着。
08/09シーズンは38試合3ゴールという記録を残した。
翌09/10シーズンもレギュラーとして活躍したが、1月の冬の移籍市場でフランスのリヨンへの移籍が決まった。
クロアチアでは87試合2ゴールという結果を残した。
リヨンと4年半の契約を結び約10億円で移籍。
1月24日のモナコ戦で移籍後初出場。しかし定位置を確保するまでは至らず、主に途中出場で10試合に出場。その年リヨンはチャンピオンズリーグで準決勝に進む快進撃を見せたが、ロヴレンはディナモ・ザクレブで同大会に出場していたため、ヨーロッパのピッチに立つことはできなかった。
翌10/11シーズンはレギュラーとしてスタメンを確保。
しかしCBのでの起用とともに、SBでの起用もされたが、SBでの評価はイマイチでたびたびそのパフォーマンスはファンに避難された。
11/12シーズンではリヨンでの初タイトルとなる、クープ・ドゥ・フランスを制した。
リヨンでは73試合2ゴールという記録を残した。
2013年の夏にプレミア上陸。サウサンプトンに4年半の契約で加入した。
サウサンプトンには1シーズンの在籍となったが、レギュラーとして31試合に出場2ゴールをマークした。
Dejan Lovren - #WorldCup finalist 🏆 - #CRO pic.twitter.com/dlZSCfADS1
— Liverpool FC Photos (@LFCSnapped) July 11, 2018
”常にチームのために戦う姿勢はファンを熱くさせる”
2014年の夏にリバプールに加入。
前年サウサンプトンで目覚しい活躍を見せていたため、リバプールの新しいディフェンスリーダーとして大きな期待を背負っての加入だったが、初年度はサウサンプトン時代のプレーは見る影もなく、失点に直結するミスを何度もやらかしてしまいアンフィールドのサポーターを、がっかりさせてしまった。
それでもリバプールのCB事情が苦しいこともあり、しっかり出場機会は与えられ、徐々に安定したパフォーマンスを見せ始めたと思ったら、またポカをするなど非常に評価の難しい選手である。
翌15/16シーズン。ロヴレンのここまでのハイライトと言ってもいい奇跡のゴールを決めたのが4月14日のヨーロッパリーグ準々決勝2ndLegのドルトムント戦だ。
後半ロスタイムに決勝点となるヘディングシュートを決めアンフィールドに歓喜をもたらした。
16/17シーズンの4月にクラブと2021年までの契約延長にサインした。
新契約を結んだ直後のインタビューでは「自分は最も幸せな男だ」「リバプールにずっと居ることを夢にみてきたんだ」クラブへの愛を語った。
17/18シーズンの冬にファン・ダイクが加入すると、パフォーマンスはさらに安定。
もともとポテンシャル自体は欧州のトップレベルといっても過言ではないので、これからも安定したパフォーマンスを願っている。
Dejan Lovren emerging through the mist at Goodison has to be our photo of the season, doesn't it? pic.twitter.com/wYJXlUMP4X
— Empire of the Kop (@empireofthekop) April 1, 2017
”16/17シーズンのマージーサイドダービーより なんとも絶妙なショットである”
プレースタイル
対人戦においては無類の強さを誇っており、フィジカルバトルにおいての勝率は目を見張るものがある。
フィジカルモンスターの多いプレミアのFW陣だが、そんな選手たちが相手でも試合を通して完封することも多く、ロングボール先方を用いる下位チームのカウンターをことごとく潰している。
16/17シーズンの空中戦勝利数でも上位にランクインするなどデータでもそれが証明されている。
スピードに関しても水準以上であり、タックル成功数も高い数字を誇っている。
そんないかにもプレミアらしい脳筋っぷりだが、足元の技術も高いレベルでもっている。
最終ラインからのフィードもなかなか質が高く、逆足の左でも蹴ることができる。
これほど高い総合力を持ちながら、ロヴレンがワールドクラスの評価を得られないのは、失点に直結するミスが多いからだろう。
特にリバプール加入直後は終始不安定なパフォーマンスを見せていたので、徐々にプレーが安定してきた2年目3年目でもポカをしてしまうと、「またかと」、必要以上に叩かれてしまっている気がする。
17/18シーズンのアウェイのトッテナム戦では、あまりにひどいパフォーマンスのため前半31分で交代を告げられ、クロップがピッチを後にするロヴレンに目も合わせないといった事態も発生している。
このように試合ごとに評価が天と地ほど変わるCBは世界広しといえどロヴレンだけだろう。良い意味でも悪い意味でも魅力的な選手であることは間違いなく、リバプールというチームにもピッタリな気がする。笑
そんなロヴレンの魅力は何もピッチの上だけの話ではない。
ある日インタビューに答えたマティプが、「1番面白い選手は?」と聞かれ「ロヴレンだ」と答えたり、隣国の出身のグルイッチやマルコヴィッチのことも気にかけるなど、ユーモアと優しさを持った兄貴分である。
また自身のファッションブランドを立ち上げるなどビジネスマンとしての側面もあり、ジェラードやヘンダーソンが着用してインスタにアップをしたりしていた。
個人的にはあらゆる面でリバプールにぴったりの存在であると思っているので、今後共我々サポーターをいろんな意味で楽しませて欲しい。
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