ブラジルの守護神と
フランスの万能アタッカー
ふたりの移籍はまとまるのか?
プレミアの移籍市場は8月9日まで
例年ですと夏の移籍市場は8月31日までですが、18/19シーズンより移籍期間が短縮されています。
夏の移籍期間はリーグ開幕の3日前、8月9日までとなっております。
これはリーグ開幕してから選手を獲得または放出することによりチームの構成が難しくなってしまうことから、多数のクラブから移籍市場の短縮をして欲しいという声が上がっており、プレミアの20クラブによる投票の結果14のクラブがこれに賛成し移籍期間の前倒しが決定した格好です。
ワールドカップが終わったのも束の間、各クラブは早期にチームの骨格を整える必要があります。
ちなみに移籍期間の前倒しは現在プレミアだけであり、他国リーグは通常通り8月末まで市場は解放されています。
が、今後他国でも移籍市場の短縮が検討されており、いずれ足並みが揃うだろうと言われています。
さあさあそんな中、リバプールはすでに3人の選手を新たに獲得していますが、まだマーケットをクローズするつもりはないようです。
最近の報道を見ていますと、残るターゲットは2人に絞られたような感じがします。
ブラジル代表GKのアリソン・ベッカーとフランス代表のナビル・フェキル。
メディアの情報を元にこの2人の移籍事情を探っていきましょう。
ブラジルの守護神 アリソン・ベッカー
ロシアワールドカップではブラジルの守護神として、クラブでは昨季CLベスト4のローマの守護神としてヨーロッパ移籍2年目で多くのビッククラブが注目するのがアリソンです。
CL準決勝ではリバプールも対戦しましたからご存知の方も多いと思います。
セービング能力も非常に高いですが、ブラジル人らしく足元の技術も確かなものを持っています。
193cmの長身であり、現在26歳ですのでまだまだGKとしては息が長いですね。
そんなアリソンに興味を持っていると報道されているのが、リバプールの他にレアル・マドリード、チェルシーあたりでしょうか?
いろいろ報道を見ているとレアルが鍵を握っているような気がしますね。
シーズン終了後ジダン監督の電撃解任を受けて、レアルのフロント人は現在の守護神ケイラー・ナバス(31)に変わる新守護神を探しているとのこと。
そこで名前が挙がったのがアリソンということです。しかしレアルはほかの選手もリストアップしており、夏の恒例となっているユナイテッドのデ・ヘア、チェルシーのクルトワあたりも狙っているようです。
ワールドカップ終了直後からクルトワとアザールが二人共レアル行きという報道が加速していますので、レアルはクルトワに狙いを定めたのかもしれませんね。
ですが、そうなりますと出てくるのがチェルシーですね。
クルトワという絶対的守護神を抜かれてしまって、黙っているわけがありません。
もしクルトワをレアルに引き抜かれたならアリソン獲得に動くのではないかと言われております。
とはいえ、今シーズンCL出場権を逃してしまったチェルシーは主力の放出が懸念されており、さらに新監督としてサッリを連れてきましたが彼のサッカーに合う選手を集めるとなれば、高額のアリソンにどこまで本気になれるかは怪しいところです。
そして昨日アリソン獲得に向けてリバプールが92億円を用意してオファーをしたとニュースが流れました。
リバプールとしては、チェルシーがクルトワの移籍問題を決着する前に決めてしまおうという魂胆でしょうか。
シーズン中にもずっと名前が挙がっていましたし、クロップ監督が本気で取りに行っていると思われるので数日以内にさらなる動きがありそうですね。
フランスの万能アタッカー ナビル・フェキル
一度は獲得が決まったと思ったのに破談となってしまったフェキルですが、どうやらまだこの商談は完全にはクローズされてはいないみたいですね。
フランス代表としてワールドカップに参加していたフェキルですが、大会では途中出場が多く、プレー時間も少なかったですから目立った活躍をすることができませんでした。
僕ももっと彼のプレーを見てみたいと思っていたのですが、ちょっと残念でした。
フェキルは現在リヨンに所属しており、昨シーズンは18ゴール8アシストを記録。
ポジションは主にトップ下で起用されていましたが、2列目であればどこでもこなすことができますし、0トップとして偽9番としても機能することができるみたいです。
足元の技術はもちろん、スピードがありドリブルも上手い選手で、フィニッシュの精度も年々向上しているようです。
1つ懸念点があるとすればケガのことですね。
2015年に右ひざ前十字靭帯断裂という、とても大きな怪我を負ってしまい、1年以上リハビリをしていました。
復帰後も膝の怪我をたびたび繰り返しており、リバプールとの破談の報道が出た際も、メディカルチェックで引っかかったのではないか?と言われていました。
ケガが慢性化することは考えられますので、そこは判断が難しいところですね。
さて、フェキルを狙っているといわているライバルクラブですが、調べたところリバプール以外にピックアップしているクラブはいないように見えます。
フェキル自身がリバプールへの移籍を志願しているようで、ワールドカップ中にリヨンの会長と二度に渡って会談をしたと言われており、大会終了後から交渉を再開して欲しいと直談判したとのことです。
さてこれに対してリバプールはどう動くでしょうか?
現在のところリバプール側からは再オファーを出したという報道まではありません。
同じポジションのシャキリを既に獲得しているということもありますので、リバプールがどこまで本気なのかを見極める必要がありそうですね。
結論 アリソンは何としても欲しい!
今夏移籍市場の動きはこの二人が来るのか来ないのかに絞られたよう気がします。
各メディアの報道と個人的な願望も含め、アリソンは必ず獲得して欲しいと思います。
ここ数シーズンGKに問題を抱えてきたリバプールですが、今いる選手たちの成長を待つのも限界が来ているような気がします。
ファン・ダイクにあれだけの金額だしましたが、あの移籍は間違いなく成功でした。
リバプールの最後のピースがGKであり、そこに一流を連れてくればタイトルがほんとに狙えるチームになれます。
アリソンに関しては報道もかなり加速してきましたので、リバプールは間違いなく獲得に奔走しているでしょう。
素晴らしい結果をお待ちしています。
フェキルに関しましてはやはり気になるのはケガの部分ですね。
フェキルも獲得するならば結構な金額がかかるはずです。
その選手がケガで全然試合に出れない、ということになるのが一番避けたいことです。
リバプールがどこまで本気なのかもう少し様子を見たいですが。リヨン側が7月末までというリミットを設定したとも報じられています。
なんにせよリバプールの今夏の移籍市場は7月中に決着がつきそうですね。