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リバプールの選手と振り返る ワールドカップ準々決勝

 

ヘンド、ロヴレン歓喜

フィルミーノ無念

ベスト4ついに決まる!

 

いよいよベスト4出揃う!

ワールドカップもいよいよ佳境。

日本時間6日(金)~8日(日)に準々決勝の4試合が行われ、ベスト4が決まりました。

週末は一睡もせずにテレビにかじりついていた僕も、その激闘に眠気など吹き飛んでしまいました。

そんな準々決勝に登場したリバプールの選手は、フィルミーノ、ロヴレン、ヘンダーソン。残念ながらアーノルドとミニョレには出場機会はありませんでした。

もう結果は皆さんご存知だとは思いますが、改めてこの準々決勝を振り返ってみたいと思います。

 

フランス対ウルグアイ ~カバーニ不在 スアレス沈黙 フランス完勝~

 

 

 

まずは準々決勝の一試合目、フランス対ウルグアイ

この場でも何度か書いているように、僕は今大会の優勝はフランスと予想しています。

前から後ろまでワールドクラスを揃え、ベンチにも局面を変えることが出来る選手がいる。それに加え組織としてしっかりまとまったチームとなっている。

本当に完成度の高いチームです。

いくら世界最高峰の2トップを揃えているとはいえ、ウルグアイは相当厳しいだろうと見ていました。

更にはその2トップの一角カバーニまでケガで欠いているとなると、、、

序盤は主導権をどちらが握るかといった展開でしたが、覚醒したエムバペを中心にカウンターが冴えるフランスが徐々に試合を支配すると、前半40分にセットプレーのチャンス。

キッカーはグリーズマン。一度フェイントを入れて、ウルグアイのマークをめちゃくちゃにした後、ゴール前にボールを送るとニアに飛び込んだヴァランが頭で流し込みます。

しかしその直後ウルグアイにも最大のチャンスが訪れます。

こちらもセットプレーから。ゴール前に送ったボールにカセレスが渾身のヘッドをしますが、ロリスが超スーパーセーブ。

ウルグアイは追いつくことができません。

同じような形から片やゴール、片やノーゴール。紙一重ではありますが、このレベルではそれが勝敗に直結します。

後半に入り60分。ボックス左からグリーズマンが無回転ミドル。

キーパーの正面でしたが、ウルグアイのGKムスレラがまさかのファンブル。

無常にもボールはゴールラインを割ってしまいます。(このシーン。リバプールファンの方はこの間見た光景でしたね。)

これで試合が決まってしまいました。最後までスアレスにチャンスが来ることはありませんでした。

フランス完勝。まずはベスト4一番乗りです。

 

 

ブラジル対ベルギー ~王国を崩した最強3トップ~

 

 

 

準々決勝最大のビッグカード。優勝候補同士の激突です。

この試合でもフィルミーノはベンチスタート。(いいかげんにせい!)

更に絶対に変えのきかないカゼミーロも出場停止。

そんななかでピッチに送り出されたブラジルのメンバーを見たとき、僕は少し不安を覚えました。それはコウチーニョのインサイド起用です。ベルギーの攻撃力やメンバーを考えたとき、コウチーニョを最前線ではなくインサイドで起用するのはリスキーだと思いました。

コウチーニョの攻撃力は誰もが知るところですが、守備に関しては体格のこともありますしそこまで強いとは言えません。

クロップもビッグゲームの時はインサイドでの起用はしていませんでした。クロップのサッカーをここで持ち出すのはお門違いかもしれませんが、この試合ではコウチーニョは最前線の起用が良かったのでは?ただでさえカゼミーロ不在で中盤のフィルターが弱まっているのだから。

とはいえブラジルのベンチを見たとき、中盤登録の選手全然知らなかったので何とも言えませんでしたが。笑

代わってベルギーは日本戦とは打って変わって、対ブラジル用にシステムやメンバーを変えていましたね。

中盤センターにはファイタータイプのアフロ兄弟。マルセロが上がって必ずスペースが空くサイドにはあえてルカクをおいてカウンターの起点を作らせます。

その最前線はルカクに加えてアザール、デ・ブライネという最凶の3人。

しっかり守って3人でカウンターというプランだったと思いますが、この3人は凶悪すぎます笑

試合は攻撃に重心を置いているブラジルがやや主導権を握っていましたが、前半13分に最悪の形で失点してしまいます。

シャドリのCKからフェルナンジーニョが痛恨のオウンゴール。

まだ時間はたっぷりありましたが、次のゴールもベルギーでした。

31分。自陣からカウンターをスタートさせたのはルカク。

フェルナンジーニョとパウリーニョをぶっちぎると、右のデ・ブライネにあずけます。

少し持ち出したデ・ブライネは右足一閃。凄まじい威力のシュートがゴールネットに突き刺さります。

このシーン、フェルナンジーニョとパウリーニョでルカクを潰せなかったのも問題ですが、最後のデ・ブライネに対するコウチーニョの寄せが甘かったなーと思いました。

あそこで彼はプレッシャーを感じることなく思い切りシュートを打つことができました。

今シーズンのデ・ブライネはバロンドール級のレベルです。あそこはもっとプレスにいかなければいけませんでした。

とはいえミドルならコウチーニョも世界屈指のものを持っています。

しかしこの試合コウチーニョのミドルはベルギー守備陣に徹底的に潰されていました。

たぶん5、6本は打っていましたが、クルトワまで届いたのは1本だけだったと思います。それぐらいコウチーニョのミドルは警戒されていましたし、特にフェライニからは鬼気迫るものを感じましたね。

試合は後半にドウグラス・コスタを入れたブラジルが一方的に責め立てますが、クルトワです。

スーパーセーブ連発でゴールを割らせません。それでも76分になんとか1点を返すも、追いつくことはできませんでした。

2-1ベルギー勝利。

このゲームはブラジルの勝利を予想していましたが、ベルギーの方がしっかり対ブラジルのプランを立てて、完璧に遂行しましたね。

対してブラジルは、自分たちの力を少し過信したのか、いつもどおりの戦い方をしてしまいました。

カゼミーロがいればそれでも良かったかもしれませんが、不在であれば別のプランを用意するべきでした。しかしブラジルのベンチを見る限り、別のプランで行ける選手がいなかったようにも感じます。

 

そしてちょっと個人的な話をしてしまうのですが。試合後のSNSを見ているとかなりフェルナンジーニョが叩かれていましたが、確かにこの試合に限っていえば彼の出来は良くありませんでした。オウンゴールもありましたし。

ですが、フェルナンジーニョをカゼミーロを比較して、クソだのカスだの言うのは話が違いますね。

そもそも彼らは全くタイプの違う選手ですし、フェルナンジーニョにカゼミーロの守備力を求めるのは違うと思います。

もちろんフェルナンジーニョには守備のタスクが与えられていたと思いますが、カゼミーロのレベルを求めるのは酷ですね。だからこそ、チーム全体でバランスを考えなければいけませんでした。

フェルナンジーニョをそんなに叩くのなら、シティでの彼のプレーを見てからにしてほしいですね。

サッカーIQが高く、ユーティリティ性にあふれた本当に素晴らしい選手です。

 

話が少しそれましたが、肝心のフィルミーノは後半の頭から登場するも、あまり存在感を示すことができませんでしたね。

やはりスタメンから起用してほしかった。非常に残念です。

フィルミーノにはなんとか気持ちの整理をつけて笑顔でリバプールに戻ってきて欲しいですね。

フィルミーノお疲れ様!

 

 

イングランド対スウェーデン ~またまたセットプレーから。でもそんなの関係ねぇー~

 

 

サッカーの母国イングランド、28年ぶりのベスト4進出!

若いイングランドは次のEURO、あるいはその次のワールドカップが本番、みたいな雰囲気がありましたが、ところがどっこい。今大会で目覚しい飛躍を見せています。

この日も今大会お馴染みの11人がピッチに送り出されます。

ヘンダーソンももちろんアンカーです。

試合は明確に、攻めるイングランドと守るスウェーデンという形で進んでいきます。

試合前はこの固いスウェーデンを相手に相当手こずるのでは?と思っていましたが、イングランドがお得意の形でゴールを奪いました。

前半30分。ヤングのコーナーキックにドンピシャ合わせたのはCBマグワイア!

容赦ない一撃がネットを揺らします。

流れからのゴールシーンがないと少し前にイングランドの懸念材料として挙げさせていただきましたが、ここまでセットプレーに強いと感嘆するしかないですね。アッパレ!

これで攻めなくてはいけなくなったスウェーデンですが、そうすると固い守備にもほころびが見え始めます。

後半開始間もない58分。トリッピアーの横パスをダイレクトでリンガードがゴール前に送ると、中でアリがノーマークです。

余裕を持ったヘディングでイングランド追加点。

スウェーデンはオフサイドを取りに行ったのかわかりませんが、一瞬エアポケットのように隙が生まれてしまいましたね。

これでほぼ決まり。ピックフォードのビックセーブも見事でしたが、スウェーデンが追いつけるイメージがわきません。

2-0。ベスト4進出です。

ですが水を差すわけではありませんが、この試合はある程度予想通り。

大躍進を続けているイングランドですが、次の試合が本当の試練だと思っています。

ひとまずヘンダーソン、アーノルドおめでとう!!

 

 

クロアチア対ロシア ~これぞ開催国 感動の激戦~

 

 

 

さあ、最後の登場はロヴレンです。

ここまで全試合に出場し、安定したパフォーマンスを披露しているロヴレンはこのまま駆け上がるのか?

しかし開催国相手の完全アウェイの戦いはやはり難しいものでした。

前半31分。中盤でボールを受けたチェリシェフのスーパーミドルがクロアチアゴールに突き刺さります。

しかしすぐさまクロアチアも反撃。8分後の39分に同点に追いつきます。

右から駆け上がったマンジュキッチがボックスに目を向けると、中にはロシアの選手がわらわらといます。しかし一瞬の隙を突いてディフェンスの前に顔を出したクラマリッチに、ピンポイントでパスを出すと、これをクラマリッチが頭で流し込みます。ここしかない両者の息のあったプレーでクロアチア同点です。

その後は両者とも得点を挙げることができず。お互い2試合続けての延長戦に突入です。

ここで均衡を破ったのはクロアチアでした。

延長前半。コーナーキックからヴィダのヘディング。威力はありませんでしたがゴールに吸い込まれました。

にしても、ヴィダさん、白すぎっす。笑

これで勝負ありかと思いましたが、ドラマはまだありました。

延長後半。フリーキックのチャンスに右SBのマリオ・フェルナンデスが起死回生のヘディングシュート決めます。

120分で2-2。勝負はまたもやPK戦へ。

ロシアは一人目のスモロフがミス。対するクロアチアも二人目のコヴァチッチがミス。

しかしロシアは起死回生のヘッドを決めたフェルナンデスもミスをしてしまいます。

決めれば勝利の最後のキッカーはラキティッチ。これは絶望や。

冷静にラキティッチが決めて、クロアチアが2試合連続となるPK戦を制し、ベスト4を決めました。

まずはクロアチアを祝福したいところですが、ロシア素晴らしかった!

これぞ開催国。下馬評は決して高くありませんでしたが、開幕戦から驚異のパワーを見せつけ、スペインを破っての堂々のベスト8です。

本当に素晴らしい戦いぶりでした。

そしてクロアチア。そしてロヴレン、ベスト4おめでとう。

クロアチアは20年ぶりのベスト4です。

激闘続きで疲労も溜まっていることと思いますが、あと2試合、最後まで走りきってください。

 

 

さあこれで4つが出そろいました。

準決勝の組み合わせは

フランス対ベルギー (11日3時~)

クロアチア対イングランド(12日3時~)

です。

なんでそんな時間なんだーーーー!笑

 

残すところワールドカップも残りわずかです!

最後の1秒まで堪能しましょう!