電撃移籍のブラジル人MF!
ファビーニョはリバプールに何をもたらす?
ノーマークだった電光石火の補強!!
CL決勝レアルマドリーに敗れたわずか二日後、衝撃のニュースが飛び込んできた。
「リバプールがモナコからブラジル代表MFを獲得!」
マンチェスター勢やバルセロナの獲得の噂があり、リバプールは全く音沙汰無かったのに、突如としてファビーニョ獲得が発表された。
移籍金は約57億円。ここ数年めきめき力をつけていたモナコの中心選手を、鮮やかな手綱さばきでかっさらった。
とはいえ、このファビーニョうという男、普段リーグアンの試合をほとんど見ないであろうリバプールファンやプレミアファンには馴染みのない選手。
実際獲得が決まってからのファーストインプレッションが「黒いマティッチ」という印象だけを受けた僕も、(一体コイツは誰なんだ)と思いました。(笑)
そんな新戦力ファビーニョについて、少しいまさらだが、どんな選手なのか改めて紹介したいと思う。
なんとなくケイタの影に埋もれてしまっているような気がするが、このファビーニョもなかなか魅力たっぷりの選手だ。
【経歴】 ポルトガル、スペインを経てフランス・モナコで開花
まずは簡単なプロフィールだが、
名前:ファビオ・エンリケ・タバス
国籍:ブラジル
生年月日:1993年10月23日
年齢:24歳
身長/体重:188cm/78kg
モナコで実績十分ながらまだ24歳と伸びしろたっぷり!
またフィルミーノ一人しかいなかったブラジル人がまた二人に。
そんなファビーニョは母国ブラジルでキャリアをスタートさせたが、ブラジルでは試合に出場する機会を得られないまま海を渡ることになる。
2012年にポルトガルのリオ・アヴェFCに加入するもそのままレアル・マドリーのBチームにローンで加入。
2013年にレアル・マドリーのトップチームデビューを果たすも、出場はわずか1試合のみ。
その後モナコにローン移籍をすると、そこで徐々に頭角を現す。
2年のローンを経て、2015年にモナコに完全移籍。
以降17/18シーズンまでの3年間、モナコの中心選手として活躍しました。
【プレースタイル】 複数ポジションこなせるユーティリティプレイヤー
もともと右SBとしてスタートしたファビーニョ。
ブラジル人らしく非常に攻撃的なSBであったが、彼が本格的にブレイクしたのは2015年モナコで中盤セントラルにコンバートされてからだ。
身長188cmで抜群のフィジカルを誇るファビーニョは、中盤の守備的なMFとして才能が開花。
中盤でのボール奪取は群を抜いており、長い足とフィジカルを活かしてボールを奪い去る。
もちろんエアバトルでもその体格は大いに活きてくる。
(体格といい守備力といいマティッチにそっくり)
もちろん彼は守備だけではない。
ボールを奪取してから攻撃への切り替えも早く、鋭いスルーパスを供給するシーンが何度も見られる。
パスの精度も水準以上で、深い位置からのビルドアップもできるし、シンプルにボールを散らすこともできる。
(ますますマティッチみたいな選手だ)
またモナコではPKキッカーも努めていました。
長短のパスは精度が高く、得点に直結するキラーパスも出せる。
その上ボール奪取能力も高く、エアバトルもできるなど、まさに今リバプールが求めていた選手だ。
ファビーニョ獲得決定後クロップは「彼は6番、8番、2番のポジションでプレーすることができる。戦術面でも非常に優れており、高いレベルでプレイする能力、メンタリティを持っている。」と話しており、
ファビーニョの加入でリバプールはフォーメーションや戦術に幅を持たせることができるでしょう。
アンカーのポジションは実質ヘンダーソンしかいなかったので、これでヘンダーソンの負担も減らすこともできますし、クロップらしい的確で無駄のない補強ですね。
ケイタが背番号8ということもあり大々的に取り上げられていますが、僕はファビーニョも同じくらい期待できる選手だと思っています。
ケイタ、ファビーニョの加入で中盤はプレミア最高レベルと言ってもいいと思います。
来シーズンは彼のスルーパスから、裏を取るサラーとマネの姿が何度も見られることでしょう。
あ~開幕が待ち遠しい~!